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リスモン調べ:2018年

第5回「仕事・会社に対する満足度」調査

2018年2月28日

与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区)は、第5回「仕事・会社に対する満足度」調査結果を発表いたしました。

1.実施概要

調査名称 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査
調査方法 インターネット調査
調査エリア 全国
期間 2017年10月27日(金)~10月29日(日)
調査対象者 20~49歳の男女個人 600人
有効回収数 600サンプル
回答者の属性 性別・年代    平均35.06歳
  20代 30代 40代 合計
未婚男性 50 50 50 150
既婚男性 50 50 50 150
未婚女性 50 50 50 150
既婚女性 50 50 50 150
合計 200 200 200 600
地域
北海道 東北 関東 中部 近畿 中・四国 九州 合計
28 34 242 85 123 45 43 600

2.調査結果

[1] 第5回「仕事・会社に対する満足度」/勤続意欲

 調査対象者600名に聞いた「仕事・会社に対する勤続意欲」は、「今後も勤め続けたい」(回答率70.8%)が「勤め続けたくない」(同29.2%)を大きく上回る結果となり、前回調査から「今後も勤め続けたい」が5.5ポイント増加し、第3回調査以降、2回連続での増加となった。
 「今後も勤め続けたい」を回答した内訳をみると、男女別では、前回に引き続き男性(同73.7%)方が女性(同68.0%)よりも高い結果となったが、一方で、女性においては、前回よりも8.3ポイント上昇しており、その差は縮小している。
 年代別では、20代(同66.0%)よりも30代(同74.5%)、40代(同72.0%)の方が勤続意欲が強い傾向は前回と同様であり、前回調査との比較においても、30代、40代の方が、勤続意欲が強まっている傾向がうかがえる。
 未既婚別では、未婚(同65.7%)に比べ既婚(同76.0%)の方が、依然として10ポイント以上も上回っており、生活の安定を望む姿勢が表れた結果となった。(図表A
 また、年収別にみたところ、年収が高まるにつれて勤続意欲が高まっている傾向が見られ、年収300万円を境に勤続意欲に大きな差が生じることがうかがえる結果となった。(図表B

図表A 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / 勤続意識(n=600)
  今回 前回 変動
今後も勤め続けたい 勤め続けたくない 今後も勤め続けたい
全体 70.8% 29.2% 100.0% 65.3% +5.5Pt.
  男性 73.7% 26.3% 100.0% 71.0% +2.7Pt.
女性 68.0% 32.0% 100.0% 59.7% +8.3Pt.
20代 66.0% 34.0% 100.0% 63.0% +3.0Pt.
30代 74.5% 25.5% 100.0% 66.0% +8.5Pt.
40代 72.0% 28.0% 100.0% 67.0% +5.0Pt.
未婚 65.7% 34.3% 100.0% 58.7% +7.0Pt.
既婚 76.0% 24.0% 100.0% 72.0% +4.0Pt.

太字は全体の回答率を超える数値

図表B 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / 勤続意識×年収(n=600)
  今回 前回 変動
今後も
勤め続けたい
勤め続けたく
ない
今後も
勤め続けたい
全体 70.8% 29.2% 100.0% 65.3% +5.5Pt.
  300万円未満 58.5% 41.5% 100.0% 55.1% +3.4Pt.
300~500万円 72.5% 27.5% 100.0% 62.5% +10.0Pt.
500~800万円 77.4% 22.6% 100.0% 76.1% +1.3Pt.
800万円以上 83.7% 16.3% 100.0% 76.9% +6.8Pt.

太字は全体の回答率を超える数値

[2] 第5回「仕事・会社に対する満足度」/勤続意欲(業種別・職種別)

 業種別に勤続意欲を集計したところ、「今後も勤め続けたい」という回答が最も多かった業種は、「漁業」(回答率100.0%)であり、「不動産業」(同93.8%)が2位、「教育、学習支援業」(同87.9%)が3位となった。上位3業種においては、いずれも前回調査から大幅な上昇となった。
 一方で、「鉱業」(同33.3%)、「娯楽業」(同50.0%)においては、前回に引き続き低い回答率となっており、勤続意欲が低い業種として捉えることができよう。(図表C
 職種別では、「調査・広告・宣伝」、「審査・法務」(回答率100.0%)が「今後も勤め続けたい」という回答が最も多く、次いで「経営・企画」(同88.9%)、「人事・総務」(同84.8%)の順となった。「調査・広告・宣伝」および「審査・法務」においては、前回調査から大幅な上昇となった。(図表D

図表C 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / 業種別(n=600)
「今後も勤め続けたい」回答率 今回 前回 変動
農業 66.7% 100.0% ▲ 33.3Pt.
漁業 100.0% 50.0% +50.0Pt.
鉱業 33.3% 0.0% +33.3Pt.
建設業 61.9% 66.7% ▲ 4.8Pt.
食品製造業 71.4% 88.2% ▲ 16.8Pt.
資材製造業 72.0% 66.7% +5.3Pt.
機械器具製造業 74.0% 68.4% +5.6Pt.
その他製造業 75.6% 62.8% +12.8Pt.
電気・ガス・熱供給・水道業 84.6% 77.8% +6.8Pt.
情報通信業 67.6% 75.0% ▲ 7.4Pt.
運輸業 84.4% 71.4% +13.0Pt.
卸売業 69.0% 65.4% +3.6Pt.
小売業 66.7% 70.6% ▲ 3.9Pt.
金融・保険業 60.0% 50.0% +10.0Pt.
不動産業 93.8% 54.5% +39.3Pt.
専門サービス業 72.2% 57.9% +14.3Pt.
飲食店、宿泊業 75.0% 60.0% +15.0Pt.
娯楽業 50.0% 0.0% +50.0Pt.
教育、学習支援業 87.9% 50.0% +37.9Pt.
医療、福祉 67.1% 61.1% +6.0Pt.
その他サービス業 53.2% 60.5% ▲ 7.3Pt.
公務 85.4% 78.0% +7.4Pt.
その他 46.7% 74.2% ▲ 27.5Pt.

太字は全体の回答率(今回:70.8%、前回:65.3%)を超える数値

図表D 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / 職種別(n=600)
「今後も勤め続けたい」回答率 今回 前回 変動
経営・企画 88.9% 75.0% +13.9pt.
営業・販売 67.6% 62.9% +4.7pt.
研究・開発・技術者 77.1% 79.1% ▲ 2.0pt.
商品企画・開発 60.0% 50.0% +10.0pt.
購買・仕入業務 62.5% 44.4% +18.1pt.
製造・生産・品質管理 66.7% 70.0% ▲ 3.3pt.
調査・広告・宣伝 100.0% 66.7% +33.3pt.
コンピュータ関連技術者 72.7% 76.7% ▲ 4.0pt.
物流・配送業務 81.8% 83.3% ▲ 1.5pt.
財務・経理 73.5% 69.2% +4.3pt.
審査・法務 100.0% 57.1% +42.9pt.
広報・IR 71.4% 20.0% +51.4pt.
人事・総務 84.8% 77.8% +7.0pt.
一般事務 67.5% 62.6% +4.9pt.
専門職 69.3% 53.8% +15.5pt.
カスタマーサービス・サポート 65.2% 75.0% ▲ 9.8pt.
その他 66.7% 72.7% ▲ 6.0pt.

太字は全体の回答率(今回:70.8%、前回:65.3%)を超える数値

[3] 第5回「仕事・会社に対する満足度」/勤め続けたい・続けたくない理由

 「今後も勤め続けたい」と選択した理由を尋ねたところ、1位「安定した会社だから」(回答率38.6%)、2位「やりがいのある会社だから」(同32.5%)、3位「職場の立地や設備がいいから」(同27.1%)となり、特に会社の安定性と仕事のやりがいに関しては、男女別、年代別、未既婚別のいずれにおいても高い回答率となった。その他、女性において、「女性が働きやすい職場だから」(同29.9%)が3番目に高い回答率となっており、女性の勤続意欲を高める上では、女性の働きやすさが重要な要素になっていることが表れている。(図表E
 一方、「勤め続けたくない」と選択した理由を尋ねたところ、1位「給料が低いから」(回答率46.9%)、2位「仕事にやりがいがないから」(同32.6%)、3位「将来性が感じられない会社だから」(同22.9%)という結果となり、勤め続けたくない理由においても、男女別、年代別、未既婚別での相違はさほどなく、勤続意欲に対して主に影響する条件は、男女や年齢を問わず、概ね同じであることがうかがえる結果となった。(図表F

図表E 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / 勤め続けたい理由(n=425/複数回答)
  今回
全体
前回 今回
男性 女性 20代 30代 40代 未婚 既婚
安定した会社だから 38.6% 38.8% 43.4% 33.3% 39.4% 39.6% 36.8% 38.6% 38.6%
やりがいのある仕事だから 32.5% 27.3% 33.5% 31.4% 40.2% 26.8% 31.3% 31.5% 33.3%
職場の立地や設備がいいから 27.1% 49.5% 28.5% 25.5% 35.6% 27.5% 18.8% 28.4% 25.9%
福利厚生が充実しているから 20.2% 20.2% 17.2% 23.5% 25.0% 19.5% 16.7% 16.8% 23.2%
給料が高いから 15.5% 15.8% 19.5% 11.3% 19.7% 16.1% 11.1% 11.7% 18.9%
女性が働きやすい職場だから 14.6% 12.0% 0.5% 29.9% 10.6% 18.8% 13.9% 9.1% 19.3%
残業が少ないから 13.6% 17.3% 7.7% 20.1% 9.8% 17.4% 13.2% 17.3% 10.5%
風通しのいい職場だから 10.1% 7.1% 8.6% 11.8% 9.8% 13.4% 6.9% 9.6% 10.5%
転勤が少ないから 7.8% 12.8% 9.0% 6.4% 6.1% 10.7% 6.3% 8.6% 7.0%
上司が信頼できるから 7.3% 4.6% 4.1% 10.8% 3.8% 11.4% 6.3% 7.1% 7.5%
社長の人柄・考えに共感しているから 5.6% 4.1% 4.1% 7.4% 7.6% 5.4% 4.2% 6.1% 5.3%
製品(サービス)が好きだから 4.9% 4.8% 5.0% 4.9% 4.5% 6.0% 4.2% 6.6% 3.5%
高い技術力を持っている会社だから 4.7% 2.6% 6.3% 2.9% 6.8% 5.4% 2.1% 5.1% 4.4%
将来性のある会社だから 4.2% 5.4% 5.0% 3.4% 8.3% 3.4% 1.4% 3.6% 4.8%
転勤が多いから 1.9% 0.3% 2.7% 1.0% 1.5% 2.0% 2.1% 2.0% 1.8%
海外展開しているから 1.6% 1.3% 0.9% 2.5% 1.5% 3.4% 0.0% 2.0% 1.3%
その他 4.9% 5.4% 5.4% 4.4% 3.0% 2.7% 9.0% 3.0% 6.6%

太字は20%を超える数値

図表F 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / 勤め続けたくない理由(n=175/複数回答)
  今回
全体
前回 今回
男性 女性 20代 30代 40代 未婚 既婚
給料が低いから 46.9% 43.8% 45.6% 47.9% 51.5% 34.2% 38.9% 52.3% 31.6%
仕事にやりがいがないから 32.6% 27.9% 26.6% 37.5% 28.8% 14.8% 15.3% 25.9% 13.6%
将来性が感じられない会社だから 22.9% 24.0% 25.3% 20.8% 17.4% 10.1% 13.2% 16.8% 10.5%
上司が信頼できないから 17.7% 22.1% 10.1% 24.0% 10.6% 10.1% 7.6% 12.7% 6.6%
風通しが悪い職場だから 16.0% 10.1% 11.4% 19.8% 9.1% 4.0% 9.0% 9.6% 5.3%
休みが少ないから 14.9% 12.0% 15.2% 14.6% 5.3% 6.7% 7.6% 9.1% 4.4%
人間関係がうまくいっていないから 14.9% 11.5% 12.7% 16.7% 8.3% 5.4% 4.9% 10.2% 2.6%
ワンマン経営だから 14.3% 16.8% 19.0% 10.4% 6.1% 4.7% 7.6% 7.6% 4.8%
福利厚生が不十分だから 12.6% 18.8% 11.4% 13.5% 6.1% 4.7% 6.9% 7.6% 4.4%
残業が多いから 12.6% 9.1% 16.5% 9.4% 8.3% 3.4% 4.2% 6.6% 3.9%
社員のモラルが低いから 12.0% 9.1% 12.7% 11.5% 9.1% 4.0% 2.8% 6.6% 3.9%
業績が悪いから 9.7% 9.1% 8.9% 10.4% 6.1% 3.4% 5.6% 6.1% 3.9%
職場の立地や設備が悪いから 8.0% 30.3% 5.1% 10.4% 3.0% 4.0% 4.9% 5.6% 2.6%
技術力が低い会社だから 5.1% 2.9% 7.6% 3.1% 3.0% 3.4% 3.5% 3.0% 3.5%
製品(サービス)が嫌いだから 4.6% 3.4% 2.5% 6.3% 1.5% 2.0% 2.8% 2.0% 2.2%
ノルマが厳しいから 3.4% 2.9% 0.0% 6.3% 3.8% 1.3% 0.7% 2.0% 1.8%
転勤が多いから 1.1% 2.9% 2.5% 0.0% 3.0% 0.7% 0.7% 1.5% 1.3%
その他 2.9% 5.3% 5.1% 1.0% 1.5% 1.3% 0.7% 1.5% 0.9%

太字は20%を超える数値

[4] 第5回「仕事・会社に対する満足度」/勤続意欲と評価の感じ方の関係性

 自身の仕事ぶりが、会社から適正に評価されていると感じるか否かを調査したところ、「適正に評価されていると思う」(回答率55.3%)が「適正に評価されていないと思う」(同44.7%)をやや上回る結果となった。年齢別では、前回調査と同様に、20代から40代に年齢が上がるに連れて、「適正に評価されていない」と感じる回答が増加する一方で、未既婚別においては、既婚者の方が「適正に評価されている」と感じている人が多い結果となった。(図表G
 また、勤続意欲と評価の感じ方の関係性について調査したところ、性別、年齢別、未既婚別のすべてのセグメントにおいて、「適正に評価されている」と感じている方が、勤続意欲が高い結果となり、「適正に評価されていないと思う」においては、「今後も勤め続けたい」、「勤め続けたくない」の回答率がそれぞれ50%とちょうど半分に分かれる結果となった。
 自己の仕事ぶりを適正に評価されていると感じることは、労働に対する大きなモチベーションの一つとして捉えることができよう。(図表H

図表G 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / 評価の感じ方(n=600)
  今回 前回 変動
適正に評価されて
いると思う
適正に評価されて
いないと思う
適正に評価されて
いると思う
全体 55.3% 44.7% 100.0% 53.8% +1.5Pt.
  男性 56.3% 43.7% 100.0% 54.0% +2.3Pt.
女性 54.3% 45.7% 100.0% 53.7% +0.6Pt.
20代 62.0% 38.0% 100.0% 61.5% +0.5Pt.
30代 56.5% 43.5% 100.0% 56.0% +0.5Pt.
40代 47.5% 52.5% 100.0% 44.0% +3.5Pt.
未婚 52.7% 47.3% 100.0% 48.0% +4.7Pt.
既婚 58.0% 42.0% 100.0% 59.7% ▲ 1.7Pt.

太字は全体の回答率を超える数値

図表H 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / 勤続意欲×評価の感じ方(n=600)
  今回 前回 変動
今後も
勤め続けたい
勤め続けたく
ない
今後も
勤め続けたい
適正に評価
されていると思う
87.7% 12.3% 100.0% 79.9% +7.8Pt.
  男性 89.3% 10.7% 100.0% 86.4% +2.9Pt.
女性 85.9% 14.1% 100.0% 73.3% +12.6Pt.
20代 81.5% 18.5% 100.0% 74.0% +7.5Pt.
30代 95.6% 4.4% 100.0% 81.3% +14.3Pt.
40代 86.3% 13.7% 100.0% 86.4% ▲ 0.0Pt.
未婚 85.4% 14.6% 100.0% 85.5% ▲ 0.0Pt.
既婚 89.7% 10.3% 100.0% 72.9% +16.7Pt.
適正に評価
されていないと思う
50.0% 50.0% 100.0% 48.4% +1.6Pt.
  男性 53.4% 46.6% 100.0% 52.9% +0.5Pt.
女性 46.7% 53.3% 100.0% 43.9% +2.8Pt.
20代 40.8% 59.2% 100.0% 45.5% ▲ 4.7Pt.
30代 47.1% 52.9% 100.0% 46.6% +0.5Pt.
40代 59.0% 41.0% 100.0% 51.8% +7.3Pt.
未婚 43.7% 56.3% 100.0% 52.1% ▲ 8.4Pt.
既婚 57.1% 42.9% 100.0% 45.5% 54.5%

太字は全体の回答率を超える数値

[5] 第5回「仕事・会社に対する満足度」/勤続意欲と出世願望の関係性

 [4]の勤続意欲と評価の感じ方の関係性に、出世願望の有無を加えて関係性を調査したところ、「出世願望あり」においては、「今後も勤め続けたい」(回答率81.4%)が「勤め続けたくない」(同18.6%)を大きく上回る結果となった。特に「出世願望があり」、かつ「適正に評価されている」と感じている人においては、「今後も勤め続けたい」の回答率が92.7%ときわめて高いことから、出世意欲に対して、評価が伴っている人においては、勤労に対するモチベーションが非常に高い様子がうかがえる。
 また、一方で、「適正に評価されていない」と感じている人においては、出世願望の有無にかかわらず「勤め続けたくない」の回答率が高くなっているが、その中においても「出世願望がある」人は「出世願望がない」人よりも「今後も勤め続けたい」という意欲が維持されている様子がうかがえ、出世願望の有無が勤続意欲に影響していることが表れている。(図表I
 さらに、勤続意欲と出世願望の関係性に、年収を加えて関係性を調査したところ、「出世願望なし」においては、年収の多寡による勤続意欲の差がさほど見られないものの、「出世願望あり」においては、民間企業の平均年収(420万円 国税庁2015年)程度の年収が得られていれば、勤続意欲は高まるものの、「300万円未満」になると、勤続意欲が大幅に低下する様子が顕著に表れている。(図表J
 つまり、「高い出世意欲をもって、精力的に職務に取り組むことで会社に評価され、収入が増える人は、それを一層のモチベーションに変え、同じ会社に長く勤めようとする」ということであり、逆に、「自らの職務に積極性を持たない人は、会社から評価されにくく、十分な待遇を得られないことから、勤続意欲が低下していき、転々と職業を変えていく可能性が高くなる」ということが考えられよう。

図表I 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / 勤続意識×出世願望の有無×評価の感じ方(n=600)
  今回 前回 変動
今後も
勤め続けたい
勤め続けたく
ない
今後も
勤め続けたい
出世願望あり 81.4% 18.6% 100.0% 72.1% +9.3Pt.
  適正に評価されていると思う 92.7% 7.3% 100.0% 81.9% +10.8Pt.
適正に評価されていないと思う 59.8% 40.2% 100.0% 56.3% +3.5Pt.
出世願望なし 62.2% 37.8% 100.0% 59.8% +2.4Pt.
  適正に評価されていると思う 81.9% 18.1% 100.0% 77.7% +4.2Pt.
適正に評価されていないと思う 44.9% 55.1% 100.0% 43.7% +1.2Pt.

太字は全体の回答率を超える数値

図表J 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / 勤続意欲×出世願望の有無×年収(n=600)
  今回 前回 変動
今後も
勤め続けたい
勤め続けたく
ない
今後も
勤め続けたい
出世願望あり 81.4% 18.6% 100.0% 72.1% +9.3Pt.
  300万円未満 61.7% 38.3% 100.0% 54.4% +7.3Pt.
300~500万円 83.3% 16.7% 100.0% 71.4% +11.9Pt.
500~800万円 85.1% 14.9% 100.0% 78.6% +6.5Pt.
800万円以上 96.6% 3.4% 100.0% 95.7% +0.9Pt.
出世願望なし 62.2% 37.8% 100.0% 59.8% +2.4Pt.
  300万円未満 57.1% 42.9% 100.0% 55.6% +1.5Pt.
300~500万円 62.0% 38.0% 100.0% 56.2% +5.8Pt.
500~800万円 70.0% 30.0% 100.0% 73.4% ▲ 3.4Pt.
800万円以上 65.0% 35.0% 100.0% 59.4% +5.6Pt.

太字は全体の回答率を超える数値

[6] 第5回「仕事・会社に対する満足度」/ブラック企業意識

 勤務先に対するブラック企業の意識について調査したところ、「勤務先はブラック企業だと思う」(回答率33.0%)は、「勤務先はホワイト企業だと思う」(同67.0%)を大きく下回ったが、およそ3人に1人は自身が勤務する会社がブラック企業だと感じているという結果となった。また、ブラック企業の意識と仕事に対する評価の感じ方の関連性を集計すると、「適正に評価されている」と感じる人の76.5%が「勤務先をホワイト企業だと思っている」のに対して、「適正に評価されていない」と感じる人においては、44.8%と半数近くが「勤務先をブラック企業だと思っている」という結果になった。(図表K
 「勤務先がブラック企業だと思う」回答者に対して、勤続意欲との関連性について集計したところ、「勤め続けたくない」(回答率50.5%)が、「今後も勤め続けたい」(同49.5%)を僅かに上回ったものの、勤務先がブラック企業であると感じていても、ほぼ半数の人が継続的に勤務することを望んでいる結果となった。さらに勤続意識と年収の関連性を集計したところ、年収500万円を境に勤続意識が分かれることが明らかとなった。(図表L

図表K 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / ブラック企業意識×評価の感じ方(n=600)
  今回 前回 変動
勤務先はブラック企業だと思う 勤務先はホワイト企業だと思う 勤務先はブラック企業だと思う
全体 33.0% 67.0% 100.0% 26.5% +6.5Pt.
  適正に評価されていると思う 23.5% 76.5% 100.0% 15.8% +7.7Pt.
適正に評価されていないと思う 44.8% 55.2% 100.0% 39.0% +5.8Pt.

太字は全体の回答率を超える数値

図表L 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / 勤続意欲×ブラック企業意識×年収(n=198)
  今回 前回 変動
今後も
勤め続けたい
勤め続けたく
ない
今後も
勤め続けたい
勤務先は
ブラック企業だと思う
49.5% 50.5% 100.0% 47.8% +1.7Pt.
  300万円未満 34.6% 65.4% 100.0% 39.0% ▲ 4.4Pt.
300~500万円 43.9% 56.1% 100.0% 44.3% ▲ 0.4Pt.
500~800万円 65.3% 34.7% 100.0% 61.1% +4.2Pt.
800万円以上 80.0% 20.0% 100.0% 48.5% +31.5Pt.
勤務先は
ホワイト企業だと思う
81.3% 18.7% 100.0% 71.7% +9.6Pt.

太字は「ブラック企業だと思う」の回答率を超える数値

[7] 第5回「仕事・会社に対する満足度」/ブラック企業意識の理由

 勤務先がブラック企業だと感じる理由について調査したところ、1位は「サービス残業が多い」(回答率48.5%)となり、次いで2位が「休日出勤が多い」(同30.3%)、3位が「有給休暇を取得できない」(同29.8%)の順となった。
 上位項目については、男女別、年代別、未既婚別のほぼ全てのセグメントにおいて、回答率が高い。特に「サービス残業が多い」は、勤務先をブラック企業だと思っている人の約半数が感じていることであり、企業側としては優先的に是正を図らなければならない事象といえよう。(図表M

図表M 第5回「仕事・会社に対する満足度」調査 / 勤務先がブラック企業だと思う理由(n=198)
  今回
全体
前回 今回
男性 女性 20代 30代 40代 未婚 既婚
サービス残業が多い 48.5% 48.4% 40.8% 56.8% 49.3% 47.0% 49.2% 47.3% 49.5%
休日出勤が多い 30.3% 22.0% 34.0% 26.3% 49.3% 47.0% 49.2% 23.7% 36.2%
有給休暇を取得できない 29.8% 37.1% 27.2% 32.6% 34.3% 30.3% 26.2% 34.4% 25.7%
社内のハラスメント行為
が多い
22.2% 25.8% 21.4% 23.2% 16.4% 24.2% 26.2% 23.7% 21.0%
ノルマの高さが異常 16.7% 20.8% 16.5% 16.8% 20.9% 16.7% 12.3% 12.9% 20.0%
条例や法令等に対して
遵守する意思がない
13.1% 14.5% 18.4% 7.4% 6.0% 19.7% 13.8% 18.3% 8.6%
商品やサービスの品質等に
ついて、顧客を欺いている
3.5% 9.4% 3.9% 3.2% 6.0% 1.5% 3.1% 4.3% 2.9%
その他 7.1% 2.5% 9.7% 4.2% 6.0% 6.1% 9.2% 7.5% 6.7%

太字は30%を超える数値

3.総評

 「仕事・会社に対する満足度」調査は、現代のビジネスパーソンが自身の仕事や会社に対してどれほどの愛着をもち、勤労を継続するモチベーションに繋げているのかを計ったものである。
 本調査によれば、全体の約7割が現在の勤務先に「今後も勤め続けたい」と回答しており、第3回調査から2回連続で増加している。しかし、その一方で、およそ3人に1人が現在の勤務先に「勤め続けたくない」と回答しており、その最大の理由として挙げられているのが、「給料の低さ」である。([1][3]参照)
 また、その他には、「出世願望の高さ」や「仕事に対する評価の適正性」も勤続意欲に繋がる要因として結果に表れている。これらに関しては、高い出世意欲を持って精力的に働き、正当な評価を得ることで、結果として高い収入を得ることにつながり、それがまた働くモチベーションになる、ということになるのであろう。([4][5]参照)。
 さらに、勤続意欲に関わる要素としては、「勤務先がブラック企業ではないか」という点も挙げられる。本調査において、3人に1人が「勤務先をブラック企業だと感じている」と回答しており、そのほぼ半数が、現在の勤務先に「勤め続けたくない」と回答している。勤務先をブラック企業だと感じても、半数が「今後も勤め続けたい」と回答していることは驚きではあるが、勤務先をホワイト企業だと思う人の約8割が現在の勤務先に「今後も勤め続けたい」と回答していることを考えると、やはり勤務先がブラック企業であることは、勤続意欲に大きく影響しているといえよう。
 とは言え、「勤務先をブラック企業だと感じている」という回答の内訳をみると、仕事に対して適正な評価が得られていないと感じる人が勤務先とブラック企業と捉えやすくなっており、さらにブラック企業だと思っていても、民間企業の平均年収と言われる420万円(国税庁2015年)を超える年収500万円以上になると、勤続意欲が高く表れるなど、自身の評価の感じ方や収入の多寡によって、ブラック企業に対するイメージが左右されてしまう傾向が見受けられる。([6]参照)
 「サービス残業が多い」ブラック企業においては、言うまでもなく是正が必要である。しかし、本調査の結果にみられるように、「高い勤労意欲をもって働くことで評価され、結果として高い収入を得ている人」の勤続意欲が高いということは、仕事や会社に対する満足度は、会社の質よりも、労働者の意欲に左右される要素の方が多いという事であろう。とは言え、会社側も従業員の意欲に頼るだけでなく、より多くの従業員が高い意欲をもって働けるように、自社の労働環境の整備に努めねばなるまい。

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