りすもん与信管理講座「途上与信のポイント(第2回)~取引先を定期的に見直そう」

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りすもん与信管理講座「途上与信のポイント(第2回)~取引先を定期的に見直そう」

              リスクモンスター株式会社 メルマガ事務局
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りすもん与信管理講座
 「途上与信のポイント(第2回)~取引先を定期的に見直そう」      
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先月に引き続き、既存取引先の途上与信の気になるポイントをご紹介してまいります。
全3回シリーズの第2回目の今回は、「取引先を定期的に見直そう」です。

リスクモンスターのe-ラーニング講座「与信管理・債権回収の入門講座」と
「実践!与信管理・債権回収のノウハウ」の中から抜粋となります。


第2回 取引先を定期的に見直そう

前回は継続取引先に対する債権管理や限度管理のポイントなどをご紹介いたしました。
第2回目の今回は、継続取引先に対する定期見直しの方法についてご紹介いたします。


【定期見直しの重要性】

営業の努力で取引量が拡大すれば、適正な範囲で債権額は伸びるものです。
それらの実情を踏まえ、限度額は定例的に見直し改訂していかないと、
限度額オーバーの取引先ばかりとなってしまいます。
限度額アップは、信用調査機関や不動産調査を参考にしますが、
営業担当者の常日頃の取引先に対する観察も重要な要素です。

逆に、取引が減少し、設定限度額と実際の債権残がかい離している場合は減額修正し、
以降取引の増額があればすぐわかるようにします。必要以上の与信限度を設定していると
取引が増加したとき、または取引に以上があったときのアラームが機能しなくなります。

常に適正な与信限度を設定しておくためには、与信限度には期限を定め、
最低でも年に1回は定期的な見直しをします。直近の決算内容を元に審査できるよう、
決算期末から6カ月以内に与信限度の期限を設定することが適切です。
しかし、大口取引先や要注意先の与信限度は、年2回見直すなど、
管理レベルを上げることが好ましいといえます。


与信限度の見直しの際には、取引開始時の与信申請と同じように、取引先の信用力を
審査しますが、そのほかに以下の項目もチェックします。

◆見直し時のポイント
•決済条件や取引条件は守られているか
•取得している担保の価値が変化していないか
•担保維持に必要な書類を入手できているか
•基本契約は締結できているか
•注文書・納品書など取引を証明する書類はきちんと作成されているか


【定期見直しの方法】

取引先全体を見直しする方法として、当社では「ポートフォリオサービス」をご提供
しております。
本サービスでは、会員様のお取引先リストをエクセルで頂戴し、いただいたリストに対して
RM格付とRM与信限度額を付与し会員様の財務体力と比較して、リスクの分析を行います。
取引先1社毎に限度額の見直しができることはもちろん、与信リスクを定量化し、
リスクの所在を明確にすることで、今後の与信管理方針の策定や与信管理規程の見直しに
お役立ていただけます。


【異常発生時の与信限度見直し】

取引先や取引自体に異変があった場合は、与信限度の期限にかかわらず、タイムリーに
与信限度の見直しを行います。見直しを行うタイミングとしては以下のものが挙げられます。

1) 取引金額の増加
 取引金額が当初の予想を超え、与信限度を超過する見込みになった場合に、与信限度を見直し、
 増額します。
2) 与信限度超過
 既存の与信限度を超過して与信残高が発生した場合に、与信限度を見直し、増額します。
3) 支払遅延発生
 取引先の経営が悪化し、資金繰りが苦しくなることにより、支払遅延が生じた場合、
 与信限度を縮小する必要があります。
4) 取引先の信用力の悪化
 信用不安の兆候が見られ、取引先の信用力が悪化している場合は、与信限度を縮小します。
 

[設問]〔〕内に入る適切な用語を下記の1)~4)の中から選びなさい。

与信限度額アップは、信用調査機関の調査や法務局に出向いての〔   〕を参考にしますが、
営業担当者の常日頃の取引先に対する観察はもっと重要な要素です。

1)不動産調査
2)固定資産税調査
3)納税額調査
4)戸籍調査
 
(設問の解答は、「実践!与信管理・債権回収のノウハウ」をご利用いただき、
  ご確認お願いいたします。)

 

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