調査結果発表:第1回「マッチングサービスでの出会いにおけるリスクの意識」調査(リスモン調べ)

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調査結果発表:第1回「マッチングサービスでの出会いにおけるリスクの意識」調査(リスモン調べ)

リスクモンスター株式会社
データ工場

 

男女の出会い方が時代とともに変遷するように、パソコンやスマートフォンを利用したマッチングサービスによる出会いも近年では特別に珍しいものではなくなっている。そこで今回は、マッチングサービスの利用経験や利用する際に考えられるリスクに関して意識調査を行った。

今回、リスクモンスターが独自に行った第1回「マッチングサービスでの出会いにおけるリスクの意識調査」(2021年9月15日~9月21日実施)では、600人からの回答が得られた。

今回の調査において、全体の28.2%がマッチングサービスを利用したことがある結果となった。年収別では、「500万円以上800万円未満」における利用経験者が約4割となった一方、「300万円未満」においての利用者は2割未満に留まった。マッチングサービスを最も多く利用している区分としては、「男性」、「20代」、「年収500万円以上800万円未満」となっている。

マッチングサービスの利用に「リスクがあると思う」と回答した人は全体の9割を超え、ほとんどの人がリスクを感じており、利用者の3人に1人が実際に何らかのトラブルに遭遇していることがわかった。想定されるリスクの内容としては、「詐欺にあうリスク」、「個人情報が流出するリスク」の回答が多かった一方で、実際に経験したトラブルは「マルチ商法や宗教など勧誘に関するリスク」が最も多く、トラブル経験者の約半数が遭遇している結果となった。

本調査によると、マッチングサービスの利用経験者のうち、3人に1人は何らかのトラブルを経験していることが分かった。近年では、その手軽さから利用者が増加しているが、マッチングサービスはその利便性の裏側にあるリスクを理解した上で利用することが肝要といえよう。

 

アンケート回答者の属性

 

[Q1]マッチングサービスを利用したことがありますか?

マッチングサービスの利用経験について調査したところ、マッチングサービスを「利用したことはない」(回答率71.8%)が「利用したことがある」(同28.2%)を大きく上回る結果となった。

年代別に集計したところ、マッチングサービスを「利用したことがある」と回答した人は、「20代」(同35.5%)、「30代」(同31.5%)、「40代」(同17.5%)の順となった。「20代」の利用者割合は「40代」の約2倍であり、若年層ほどマッチングサービスが浸透していることがうかがえる結果となった。

年収別では、マッチングサービスを「利用したことがある」と回答した人は「500万円以上800万円未満」(同39.0%)、「800万円以上」(同29.3%)、「300万円以上500万円未満」(同28.5%)、「300万円未満」(同18.4%)の順となり、「500万円以上800万円未満」においては約4割が利用している一方、「300万円未満」においての利用者は2割未満となった。(図表A)

 

[Q2]マッチングサービスの利用には、リスクがあると思いますか?

マッチングサービスの利用に関するリスクについて調査したところ、「リスクがあると思う」(回答率91.0%)が「リスクはないと思う」(同9.0%)を大きく上回る結果となった。

男女別に集計したところ、「リスクがあると思う」と回答した人は、女性(同 94.0%)が男性(同 88.0%)を 6.0ポイント上回り、男性よりも女性の方がマッチングサービスの利用にはリスクがあると考えていることがうかがえる結果となった。

年代別では、すべての年代において「リスクがあると思う」が90%を超える結果となった。また、年収別では、ほとんどの収入層で「リスクがあると思う」が90%を超える中、「800万円以上」(同85.9%)が90%を下回り、全体平均に対して5.1ポイントの差をつけた。高収入層は他の収入層に比べて、リスクを感じている人がやや少ないことがうかがえる結果となった。(図表B)

 

[Q3]マッチングサービスの利用には、どのようなリスクがあると思いますか?

[Q2]にて、マッチングサービスの利用には「リスクがあると思う」と回答した人に対し、具体的なリスクの内容を調査したところ、「詐欺にあうリスク」(回答率77.7%)と回答した人が最も多く、次いで「個人情報が流出するリスク」(同74.2%)、「マルチ商法や宗教など勧誘に関するリスク」(同62.5%)、「傷害などの事件や事故に巻き込まれるリスク」(同50.6%)、「ネットストーカーにあうリスク」(同 44.5%)と続いた。

男女別では、女性は「詐欺にあうリスク」(同80.4%)を最も大きなリスクと捉えている一方、男性は「個人情報が流出するリスク」(同76.4%)が最も大きなリスクと捉えていることが分かった。また、「傷害などの事件や事故に巻き込まれるリスク」(男女回答差21.4ポイント)、「ネットストーカーにあうリスク」(同18.5ポイント)においては、女性が男性を約20ポイント上回っており、男女におけるリスクの捉え方に違いがあることが浮き彫りとなった。(図表C)

 

[Q4]マッチングサービスを利用した際、トラブルを経験したことがありますか?

[Q1]にてマッチングサービスを「利用したことがある」と回答した人に対し、マッチングサービス利用時のトラブル経験の有無を調査したところ、「トラブル経験なし」(回答率63.9%)が「トラブル経験あり」(同36.1%)を上回る結果となった。

男女別に集計したところ、「トラブル経験あり」と回答した人は、男性(同 47.1%)が女性(同 24.4%)を大きく上回り、男性のマッチングサービスの利用者のうち、およそ2人に1人はトラブル経験があるという結果になった。

年代別では、すべての年代において「トラブル経験あり」が30%を超えるなか、40代(同45.7%)においては、トラブル経験割合が他の年代に比べ10ポイント以上高くなっている。また、年収別では、「トラブル経験あり」が35%を超えるなか、「800万円以上」(同18.5%)のみ20%を下回る結果となり、各属性のなかで最もトラブルの経験割合が少ない結果となった。(図表D)

 

[Q5]マッチングサービスを利用した際、どのようなトラブルに遭いましたか?

[Q4]にて、「トラブル経験あり」と回答した人に対して、遭遇したトラブルの内容を調査したところ、「マルチ商法や宗教などの勧誘」(同47.5%)が最も多く、次いで「詐欺」(同29.5%)、「個人情報の流出」(同24.6%)、「ネットストーカー」(同18.0%)と続いた。

男女別では、「マルチ商法や宗教などの勧誘」、「詐欺」、「個人情報の流出」の項目において、男性が女性よりも10ポイント以上、高い回答率となっており、男性の方が多様なトラブルに遭遇している様子がうかがえる。

また、[Q3]にて調査を行った、マッチングサービスの利用の際に想定されるトラブルと実際に体験したことがあるトラブルを比較すると、想定されるトラブル第3位の「マルチ商法や宗教などの勧誘」が実際に経験したトラブルでは第1位となっており、「詐欺」や「個人情報の流出」よりも遭遇しやすいトラブルであることがわかった。(図表E)

 

 

■リスモン調べ動画

今回発表の調査結果について、「マッチングサービスでの出会いにおけるリスクの意識調査」動画を作成しました。2人のコメンテーターの掛け合いによる解説をお楽しみいただけます。
掲載サイトよりご覧ください! https://youtu.be/T5bdz_f20yE

 

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