調査結果発表:第1回 「女性の働き方に関する意識」調査(リスモン調べ)
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調査結果発表:第1回 「女性の働き方に関する意識」調査(リスモン調べ)
リスクモンスター株式会社
データ工場
総務省発表の労働力調査によると、女性の就業者数は2019年に初めて3,000万人を突破し、就業者全体の44.5%が女性となっている。女性活躍推進法の制定により、政府が企業に対して、女性の活躍推進に関する取組みを行うことを義務付けており、女性の社会的な地位は今後も高まっていくことが予測される。
今回、リスクモンスターが独自に行った第1回「女性の働き方に対する意識」調査(2020年8月31日~9月2日実施)では、500人からの回答が得られた。
女性の昇進意欲について調査したところ、7割超が「昇進したくない」と回答しており、過去にリスクモンスターが行った、第7回「仕事・会社に対する満足度」調査において、6割超の男性が「昇進意欲あり」と回答していた点と比較すると、女性は男性に比べて昇進意欲が低い傾向にあるといえる。
※参考調査:第7回「仕事・会社に対する満足度」調査(2020年5月発表) https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
職場において、女性であることを不利だと感じたことがあるかを調査したところ、「不利だと感じたことはない」との回答が過半数を占め、現在勤めている会社の働きやすさについては7割超が「働きやすい」と感じているとの結果となった。
本調査からは、現在の職場は働きやすく、女性であることを不利だと感じてはいないものの、政府や企業の思惑に反して、昇進意欲のない女性が大多数であり、昇進意欲のある女性は少数派であることが明らかとなった。
一方で、昇進を望む女性においては、女性であることを不利だと感じる割合が過半数を超えており、昇進意欲の高い女性にとって、決して働きやすい社会だとは言い切れない。今後は、より多くの女性が昇進意欲を持てるよう、各企業には職場環境の改善に向けた一層の努力を期待したい。
アンケート回答者の属性
[Q1]現在勤める会社で昇進したいですか?
女性の昇進意欲について調査したところ、「昇進したくない」(回答率 74.8%)が「昇進したい」(同 25.2%)を大幅に上回る結果となった。
年代別に集計したところ、全世代で「昇進したくない」との回答率が過半数を占める中、「昇進したい」との回答が30代において(同32.8%)全体平均を7.6ポイント上回り、50代において(同15.2%)全体平均を10.0ポイント下回る結果となった。(図表A)
[Q2]女性であることを不利だと感じたことがありますか?
職場において、女性であることを不利だと感じたことがあるか調査したところ、「不利だと感じたことはない」(回答率 54.8%)が、「不利だと感じたことがある」(同 45.2%)を上回った。
[Q1]の昇進意欲の有無別に、女性であることを不利に感じているかを集計したところ、「昇進したい」と回答した人の 59.5%が「不利だと感じたことがある」と回答しており、昇進意欲が強い人の方が女性であることを不利だと感じる傾向が表れる結果となった。(図表B)
[Q3]現在勤めている会社は働きやすいですか?
現在勤めている会社における働きやすさについて調査したところ、「働きやすい」(回答率70.8%)が「働きにくい」(同29.2%)を大きく上回った。
また、「働きやすい」と回答した理由について調査したところ、「職場の雰囲気が良い」(同49.2%)が最も多く、「有給休暇をとりやすい」(同36.5%)、「残業が少ない」(同35.6%)と続いた。年代別では、30代から50代の世代において「職場の雰囲気が良い」が最も多い回答となったのに対して、20代においては「有給休暇を取りやすい」(同56.3%)との回答が最も多くなっている。(図表C)
■リスモン調べ動画
今回発表の調査結果について、「女性の働き方に関する意識調査」動画を作成しました。2人のコメンテーターの掛け合いによる解説をお楽しみいただけます。
掲載サイトよりご覧ください!https://www.youtube.com/watch?v=skHLMJeNRW0