調査結果発表:第1回 「緊急事態宣言に関するアンケート」調査(リスモン調べ)

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調査結果発表:第1回 「緊急事態宣言に関するアンケート」調査(リスモン調べ)

リスクモンスター株式会社
データ工場

 

2021年1月に1都2府7県を対象地域として、2度目の緊急事態宣言が発出され、1都3県においては、3月21日まで延長されることが決定した。

今回リスクモンスターが独自に行った第1回「緊急事態宣言に関するアンケート」調査(2月5日~2月8日実施)は、緊急事態宣言が発出された都府県の居住者を対象に、2度目の緊急事態宣言についてのアンケートを集計したものであり、500人から回答が得られた。

今回の調査において、新型コロナウイルス感染への危機感が前回の緊急事態宣言発出時から「変わらない」と回答した割合が半数を超える中、全体の8割以上が緊急事態宣言の発出に賛成しており、多くの国民が新型コロナウイルスの脅威に対して高い危機感を保ちながら、緊急事態宣言による事態の鎮静化を望んでいる様子がうかがえる。

また、緊急事態宣言下における行動範囲においても、「スーパー」や「コンビニ」といった限られた範囲での買い物や、「病院」や「美容室・理髪店」といった日常生活に必要な外出が上位を占めており、不要不急の外出を控えている様子が表れている。しかし、その一方で、危機感の低下に伴って不要不急の外出が多くなる傾向も表れており、危機感によって行動に差が生じているといえる。

大多数が新型コロナウイルス感染の終息を目指して、高い危機感を持ち、自己の行動を制限している中、一部では、慣れもあってか感染に対する危機感の低下や行動の緩みがみられる。緊急事態宣言の更なる延期、3度目の発出を避けるために、今一度、感染を拡大させない行動に努めなければなるまい。

 

アンケート回答者の属性

 

 

[Q1]緊急事態宣言の発出に賛成ですか?

緊急事態宣言発出の賛否について調査したところ、全体では「賛成」(回答率81.4%)が「反対」(同18.6%)を大幅に上回る結果となった。

男女別では、緊急事態宣言の発出に「賛成」は、「女性」(同84.8%)の方が「男性」(同78.0%)より6.8ポイント高く、男女差がうかがえた。

年代別では、緊急事態宣言の発出に「賛成」は、「40代~60代」(同平均85.7%)が「20代~30代」(同平均75.0%)に比べ高い傾向が表れ、世代差もみられた。(図表A)

 



 

[Q2]新型コロナウイルス感染への危機感は、前回の緊急事態宣言と比較して変化しましたか?

新型コロナウイルス感染に対する危機感が、前回の緊急事態宣言発出時と比べて変化したかについて調査したところ、「変わらない」(回答率54.8%)が過半数となった。危機感に変化が生じた層においては、危機感が「低下した」(同23.4%)の方が「高まった」(同21.8%)よりもやや多い結果となった。

男女別にみると、男性は、危機感が「低下した」(同24.8%)が「高まった」(同18.4%)を上回った。一方で、女性は、危機感が「高まった」(同25.2%)が「低下した」(同22.0%)を上回っており、女性の方が男性より危機感が高い傾向がうかがえた。

世代別にみると、危機感が「高まった」は「60代」(同28.0%)で最も高く、危機感が「低下した」は「30代」(同28.0%)で最も高い結果となった。新型コロナウイルス感染時の重症化リスクが高い60代において、危機感が高まっている様子が表れている。

緊急事態宣言の賛否と比較すると、危機感が「高まった」人のうち、緊急事態宣言に「賛成」(同90.8%)が9割以上を占め、全体(同81.4%)よりも9.4ポイント高い結果となった。危機感の高まりが緊急事態宣言の賛成に繋がっている様子がうかがえる。(図表B)



 

 

[Q3]緊急事態宣言発出後に外出した場所はどこですか?

緊急事態宣言発出後に外出した場所について調査したところ、1位「スーパー」(回答率85.6%)、2位「コンビニ」(同67.8%)、3位「ショッピング(徒歩圏外)」(同31.0%)となった。4位「病院」(同29.4%)、5位「美容室・理髪店」(同25.2%)と続き、日常生活に必要な外出が上位を占め、多くの人が不要不急の外出を控えている傾向がうかがえた。

緊急事態宣言の賛否別では、反対層は、賛成層に比べ「スーパー」、「コンビニ」、「病院」を除くすべての項目で高い数値となった。緊急事態宣言に反対する層においては、賛成層よりも活発に行動している傾向が表れている。

 危機感の変化別では、危機感が低下するほど、外出自粛意識が薄れている傾向がみられた。「ショッピング(徒歩圏以外)」、「公園」、「外食(1人)、「外食(複数人)」、「映画館」、「居酒屋」、「スポーツジム」において、危機感が「低下した」人の外出行動は、「高まった」人の2倍以上となっており、危機感の低下が行動に表れているといえる。(図表C)

 


 

 

■リスモン調べ動画

今回発表の調査結果について、「緊急事態宣言に関する意識調査」動画を作成しました。2人のコメンテーターの掛け合いによる解説をお楽しみいただけます。
掲載サイトよりご覧ください!https://youtu.be/YrVYrDpF2ak

 

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