既存取引先の管理方法No.01~「モノ」のチェックポイント~

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既存取引先の管理方法No.01~「モノ」のチェックポイント~

既存取引先の信用調査から与信見直しが一巡したら、継続管理を実施されている

時期かと思います。取引先の業況や経営内容および自社との取引状況などをチェックし、

変化や予兆を見逃さずに対処をしていく体制を構築することが与信管理のレベルを

さらに引き上げることにつながります。

10月から12月まで3か月間全10回に渡って、既存お取引先の管理強化をする

具体的な手法についてご説明していきます。

 お取引先の業況変化のウォッチするための「ヒト・モノ・カネ」のチェックポイントを

毎週お伝えしていきます。

今回は「モノ」チェックポイントについてです。

「モノ」のチェックポイントは以下の4つがあります。

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①自社と取引量の急増・急減をチェック

②為替・市況や法規制をチェック

③主要取引先との関係をチェック

④土地・設備の稼働状況をチェック

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①自社との取引量の急増・急減をチェック

何を差し置いてもまず自社との取引の動きを注意深く観察しましょう。それが

いちばんの情報源となります。季節的な動き以外に仕入の急増、急減が生じている

場合は要チェックです。急増は資金繰りに困り、ダンピングによる大量販売で資金を

手に入れようとするための大量受注を疑う必要があります。また急減は納入先との

取引が中止されたためかもしれません。

従来、取引が途絶えていた取引先からの注文にも、取引動機などを入念に確認しましょう。

②為替・市況や法規制をチェック

経済の動きが激しい今日では、為替・市況の変動が業績に致命的な影響を

与えることがあります。活況を呈している業界でも突然不況に陥ることもあり

ますので、外国為替レート、取引先の商品や製品の価格・市況、原材料・燃料の

価格・市況など市場動向については、常に敏感になりましょう。また業界を取り巻く

法規制の変化にも常に注意を向けている必要があります。

③主要取引先との関係をチェック

生産基盤や受注基盤が確立し、安定していることは重要です。特に取引シェアが

大きい主要仕入先、主要販売先との関係を維持することは生命線となります。取引

の中止などがあると業績に大きく影響を与えますので、逐次チェックするようにしましょう。

④土地・設備の稼働状況をチェック

社有の土地や工場設備等の稼働状況をチェックしましょう。遊休資産があると、

利益率悪化の原因となります。工場や倉庫などを見る機会を作り、止まっている

機械がないか、在庫が積み上がっていないかなどをチェックしましょう。

また本社や営業所などを移転している場合は、社有資産を売却している可能性が

あります。不動産登記簿を取得して状況を確認するとともに、その理由について

ヒアリングしましょう。

リスクモンスターの『e-管理ファイル』なら「ヒト・モノ・カネ」の情報に変化が

あればメールにてアラーム通知をお送りいたしますので

お取引先の業況変化を素早く確実にとらえることができます。

『e-管理ファイル』の詳細はコチラ

http://www.riskmonster.co.jp/service/e-kanri/

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