調査結果発表:第1回「ニューノーマルな生活様式への意識」調査(リスモン調べ)

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調査結果発表:第1回「ニューノーマルな生活様式への意識」調査(リスモン調べ)

リスクモンスター株式会社
データ工場

 

新型コロナウイルス感染拡大を契機に、外出時のマスク着用や密の回避、テレワークの推進などニューノーマルな生活様式が定着しつつある中で、リスクモンスターが独自に「ニューノーマルな生活様式への意識」調査(6月8日~6月10日)を行ったところ、500人から回答が得られた。

今回の調査では、約9割の人が生活様式や働き方に変化を感じており、ニューノーマルを実感していることがわかった。

具体的にニューノーマルを感じている項目について調査したところ、「外出時のマスク着用」のほか、「外食の減少」、「移動や人ごみの回避、ソーシャルディスタンスの確保」、「会食・宴席の減少」、「対面コミュニケーションの減少」が上位になり、移動や外食、人との接触を制限されていることが、変化の実感に繋がっている様子がうかがえる。

女性は、男性よりも「外食の減少」、「身なりへの配慮、関心の低下」について変化を感じている割合が高く、40代~60代では、「会食・宴席の減少」を実感している割合が20代・30代に比べて高いなど、ニューノーマルを感じている項目に男女差、世代差もみられた。

 

ニューノーマルな生活様式や働き方を便利だと感じているか調査したところ、不便だと感じる人が約7割を占める結果となった。プライベートな時間が確保できるようになった一方で、運動機会の減少や、外食、対面コミュニケーションを制限される生活に対し、不便さを感じている様子がうかがえる。

また、ニューノーマルが定着し、コロナ禍終息後は、より便利な生活になると感じている人は4割程度に留まった。終息後も外食や対面コミュニケーションが制限されると考えていることが、ニューノーマルな生活様式によって、生活がより便利になるイメージを持てない結果につながったといえる。

新型コロナウイルス感染拡大はいまだに終息の見通しが立たず、人々の疲弊感も日に日に増している。コロナ禍により失われた日常は多いものの、従来の習慣や常識を変え、より便利な生活を手に入れるきっかけと前向きに捉えることで、生活様式や働き方の向上に努めていきたいものである。

 

アンケート回答者の属性

 

[Q1]生活様式や働き方に変化を感じていますか?

昨今の生活様式や働き方に変化を感じているか調査したところ、「変化を感じている」(回答率86.4%)が、「変化を感じていない」(同13.6%)を大きく上回り、約9割の人が生活様式や働き方に「変化を感じている」ことがわかった。

男女別でみると、女性は(同88.4%)は、男性(同84.4%)に比べ、やや変化を感じていることがわかった。

世代別でみると、変化を感じている割合は、年齢が上がるにつれて高まる結果となった。変化を感じている割合は、60代(同93.0%)では、20代(同77.0%)に比べ16ポイント高く、高齢世代ほどニューノーマルを実感している様子がうかがえる。

 

[Q2]ニューノーマルな生活様式や働き方として変化を感じているものは何ですか?

ニューノーマルな生活様式や働き方として変化を感じている項目について調査をしたところ、1位は「外出時のマスク着用」(回答率94.0%)、2位「外食の減少」(同52.5%)、3位「移動や人ごみの回避、ソーシャルディスタンスの確保」(同51.9%)となった。

男女別でみると、女性は男性に比べ、「外食の減少」(同62.4%)が20.2ポイント、「身なりへの配慮、関心の低下」(同28.5%)が17.6ポイント高く、テレワークや外出の自粛によって、友人との外食の減少や、化粧やおしゃれに対する意識が低下している様子がうかがえる。

世代別でみると、「移動や人ごみの回避」の回答率は、60代(同64.5%)では、20代(同36.4%)に比べ28.1ポイント高い結果となった。新型コロナウイルス感染症の重症化リスクの多寡が、世代間の行動の差に表れていると考えられる。また、「会食・宴席の減少」は、40代~60代(合計回答率49.6%)では、20代・30代(同36.3%)に比べ、13.3ポイント高く、管理職ポジションの世代で会食・宴席の機会が特に減少している様子がうかがえる。ニューノーマルな生活様式や働き方として実感する事象に関しては、世代別での格差が生じている結果となった。(図表B)

 

 

[Q3]ニューノーマルな生活様式や働き方を便利だと感じていますか、不便だと感じていますか?

ニューノーマルな生活様式や働き方を便利だと感じているか調査したところ、「不便」(回答率67.8%)が「便利」(同32.2%)を上回り、約7割が不便だと感じていることがわかった。

世代別にみると、「便利」と回答した割合は、20代・30代(合計回答率40.0%)では、40代~60代(同27.6%)に比べ12.4ポイント高く、若い世代の方がニューノーマルな生活様式や働き方を柔軟に受け入れている様子がうかがえる。(図表C)

 

Q2で選んだ項目について、望ましい変化だと感じているかを質問したところ、現在の暮らしを便利だと感じている人は全員、「リモートワークの定着」、「睡眠時間の増加」、「時間の使い方にゆとりができた」、「就職・イベントの地域格差の減少」(回答率100%)について、変化を好意的に捉えていることがわかった。また、他の項目についても、望ましい変化と捉えている割合が高いことが、便利な生活の実感に繋がっていると考えられる。

一方で、現在の暮らしを不便だと感じている人は、「運動機会の減少」(回答率87.0%)、「異性や人脈拡大の出会いの減少」(同83.3%)、「身なりへの配慮、関心の低下」(82.1%)、「対面コミュニケーションの減少」(75.2%)、「外食の減少」(62.3%)、「会食・宴席の減少」(55.4%)について、過半数が望ましくない変化と捉えていることがわかった。現在の暮らしを不便だと感じている人は、対面コミュニケーションや外食、運動が制限されることに対して不便に感じていると考えられる。(図表D)

 

 

[Q4]コロナ禍が終息した後、ニューノーマルな生活様式や働き方により、以前よりも便利な生活になると思いますか?

コロナ禍終息後、ニューノーマルな生活様式や働き方の定着によって、以前より便利な生活になると思うか調査したところ、「いいえ」(回答率58.8%)が、「はい」(同41.2%)を上回り、約6割は以前よりも便利な生活にはならないと考えていることがわかった。

一方で、Q3でニューノーマルな生活様式や働き方を便利だと感じている割合(回答率32.2%)と比べると、コロナ禍終息後は便利な生活になると思うと回答した割合(同41.2%)は、9ポイント増加している。特に60代においては、17.2ポイント増加しており、コロナ禍終息後は、より便利な生活になると期待する層の存在もうかがえる結果となった。

 

今後便利な生活になると考えている人が、望ましい変化だと感じる項目は、Q3で現在の暮らしを「便利」と感じている人が「望ましい変化」と捉えている項目と概ね一致している。加えて、Q3ではランクインしなかった「家族と過ごす時間の増加」(回答率90.7%)がTOP5に加わっており、ニューノーマルな生活によって、家族との時間が確保できることが好意的に捉えられている。

今後便利な生活にならないと考えている人が、望ましくない変化だと感じる項目は、Q3で現在の暮らしを「不便」と感じている人が「望ましくない変化」と捉えている項目とほぼ一致している。コロナ禍終息後も、不便な生活様式の継続を強いられると考えていることが、生活の利便性向上をイメージできない要因であると考えられる。

■リスモン調べ動画

今回発表の調査結果について、「ニューノーマルな生活様式への意識」動画を作成しました。2人のコメンテーターの掛け合いによる解説をお楽しみいただけます。
掲載サイトよりご覧ください!https://www.youtube.com/watch?v=LDOLAjVsXN0

 

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