調査結果発表:第1回 「日米新旧リーダー理想の上司」調査(リスモン調べ)

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調査結果発表:第1回 「日米新旧リーダー理想の上司」調査(リスモン調べ)

リスクモンスター株式会社
データ工場

 

2020年9月16日、衆参両院の首相指名投票により菅義偉議員が指名され、日本の総理大臣が7年8か月ぶりに交代することとなった。一方、米国でも2020年11月3日に大統領選挙が行われ、ジョー・バイデン氏が当選し、2021年1月20日に第46代大統領に就任する予定となっている。

日米にて同時期にリーダーが代わるタイミングで、今回リスクモンスターが独自に行った第1回「日米新旧リーダー理想の上司」調査(12月14日~12月15日実施)に対しては、500人から回答を得られた。

 

「菅義偉」、「安倍晋三」、「ジョー・バイデン」、「ドナルド・トランプ」、4名の日米リーダーのうち、最も上司にしたいのは誰かという質問では、1位「ジョー・バイデン」(回答率 35.6%)、2位「安倍晋三」(同 29.2%)、3位「菅義偉」(同 22.0%)、4位「ドナルド・トランプ」(同 13.2%)という結果となった。

年代別にみると、20代では4名の回答率がほぼ均等であったのに対して、40代以上では、全体順位と同様の順位結果となっており、高齢層になるほど回答の差が生じている。国別では「ドナルド・トランプ」よりも「ジョー・バイデン」、「菅義偉」よりも「安倍晋三」を選択する傾向が顕著に表れている。

4名のうち、最も上司にしたくないのは誰かという質問では、1位「ドナルド・トランプ」(同 55.2%)、2位「ジョー・バイデン」(同 16.2%)、3位「菅義偉」(同 14.4%)、4位「安倍晋三」(同 14.2%)となり、男女別、年代別のすべてのセグメントにおいて、「ドナルド・トランプ」が圧倒的に高い回答率となった。

また、上司にしたい理由では、「人柄の良さ」を評価した回答が多く、上司にしたくない理由としては「人柄が信用できない」がすべての人物で上位となっていることから、上司には「人柄の良さ」が最も重要であるといえよう。

8割以上から「人柄が信用できない」と回答されたドナルド・トランプにおいては、「リーダーシップ」や「決断力」を評価する声が多く、同様に「安倍晋三」においては「リーダーシップ」が評価された反面、「人柄の良さ」はあまり評価されていない。新リーダーの「菅義偉」と「ジョー・バイデン」には、旧リーダーになかった「人柄の良さ」が期待されているといえよう。

本調査は、上司として好まれる資質とともに、日米リーダーに対するイメージも浮き彫りとなった。日本では、菅義偉首相の就任後早くも5か月が経過し、米国でもジョー・バイデンの大統領就任が目前に迫っている。今回の調査では、共に「人柄のよさ」が最も評価される結果となったが、「人柄のよさ」だけではリーダーとしての責任は果たせないだろう。日米の新リーダーには、人柄だけでなく、世界の経済をけん引する、先進国のトップとして高いリーダーシップを発揮し、難局を乗り越えてもらいたい。

 

アンケート回答者の属性

 

 

[Q1]日米の新・旧リーダーのうち、最も上司にしたいのは誰ですか?

日本の新・旧総理大臣の「菅義偉」、「安倍晋三」、米国の新・旧大統領の「ジョー・バイデン」、「ドナルド・トランプ」の4名のうち、最も上司にしたい人物は誰かを調査したところ、1位「ジョー・バイデン」(回答率 35.6%)、2位「安倍晋三」(同 29.2%)、3位「菅義偉」(同 22.0%)、4位「ドナルド・トランプ」(同 13.2%)という結果を得られた。

年代別では、60代において「ジョー・バイデン」(同46.0%)が他の年代に比べて回答率が高く、「ドナルド・トランプ」(同9.0%)の回答率が低くなっている。20代においては、4名の回答率がほぼ均等であるのに対し、年齢層が高まるにつれて回答率に明確な差が表れている。

また、「菅義偉」と「ドナルド・トランプ」は若年層になるほど回答率が上昇し、「安倍晋三」と「ジョー・バイデン」は高齢層ほど回答率が上昇しており、40代以上の回答順位は同じとなった。(図表A)



 

[Q2]上司にしたい理由は何ですか?

[Q1]の人物を選択した理由について調査したところ、上司にしたい人物1位のジョー・バイデンは、「人柄が良い」(回答率54.5%)、2位の安倍晋三は「リーダーシップがある」(同41.8%)、3位の菅義偉は「人柄が良い」(同62.7%)、4位のドナルド・トランプは「決断力がある」(同68.2%)が、それぞれ最も多い選択理由となった。

「人柄が良い」が上司にしたい理由として重要視されている一方で、ドナルド・トランプにおける「人柄が良い」は3.0%に留まり、「決断力がある」が最も多い回答となった。上司したいと感じる理由としては、「人柄の良さ」や「リーダーシップ」、「決断力」といった点が重要視されている傾向が表れている。

日米の旧リーダーは、「リーダーシップ」が評価された一方で、「人柄の良さ」はあまり評価されていないことから、新リーダーの「菅義偉」と「ジョー・バイデン」は、旧リーダーになかった「人柄の良さ」が期待されているといえよう。(図表B)


 

 

[Q3]日米の新・旧リーダーのうち最も上司にしたくないのは誰ですか?

日米の新・旧リーダーの4名のうち、最も上司にしたくない人物は誰か調査したところ、1位「ドナルド・トランプ」(回答率55.2%)、2位「ジョー・バイデン」(同16.2%)、3位「菅義偉」(同14.4%)、4位「安倍晋三」(同14.2%)となった。

1位「ドナルド・トランプ」の回答率は、2位「ジョー・バイデン」を39.0ポイント上回っており、突出して上司として嫌厭されていることが表れている。

男女の比較では、女性における「ドナルド・トランプ」の回答率(同60.8%)が、男性の回答率(同49.6%)を11.2ポイント上回っており、特に女性からの支持が低くなっている。また、年代別では、40代以上において「ドナルド・トランプ」の回答率が過半数となり、中年層以上における人気のなさがうかがえる。(図表C)


 

[Q4]上司にしたくない理由は何ですか?

[Q3]の人物を選択した理由について調査したところ、上司にしたくない人物1位のドナルド・トランプは「人柄が信用できない」(回答率81.2%)、2位のジョー・バイデンは「人柄が信用できない」(同53.1%)、3位の菅義偉は「リーダーシップがない」(同59.7%)、4位の安倍晋三は「人柄が信用できない」(同69.0%)がそれぞれ最も多い選択理由となった。

「人柄が信用できない」が上司にしたくない理由として重要視されており、特に上司にしたくない人物1位のドナルド・トランプにおいては、大統領権限を用いた強引な政策の進め方や歯に衣着せぬ物言いが高い回答率に繋がったと推察される。また、菅義偉においては、新型コロナウイルス感染拡大防止への対応遅れが、「リーダーシップがない」、「決断力がない」という回答に繋がっていると考えられる。(図表D)




 

■リスモン調べ動画

今回発表の調査結果について、「日米リーダー対決 理想の上司」動画を作成しました。今回は特別ゲストをお迎えして解説しております。

掲載サイトよりご覧ください!https://youtu.be/QK4w6iFvWrI

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