調査結果発表:リスモン調べ~第7回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査~

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第7回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査
~身近に感じる企業がランクイン!5年前比較では流行を反映した入れ替わりも~

 

法人会員向けに与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本太一、以下リスモン)は、第7回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査結果を発表いたしました。

調査結果

(1)製造業・インターネット付随サービス業が多数ランクイン!

「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」のランキング1位は「地方公務員」(回答率7.7%)であった。次いで「国家公務員」が2位(同6.8%)、「楽天」が3位(同5.0%)となり、以下4位「グーグル(Google)」、「任天堂」(各同4.8%)、6位「アップル(Apple)」(同4.3%)、7位「トヨタ自動車」(同4.0%)、8位「アマゾン(Amazon)」(同3.7%)と続きました。
業種としては、製造業が9社(任天堂、アップル(Apple)、トヨタ自動車、森永乳業、ソニー、パナソニック、資生堂、味の素、花王)と最も多い結果となり、次いで、インターネット附随サービス業が3社(楽天、グーグル(Google)、LINE)、娯楽業(ソニー・ミュージックエンタテインメント、オリエンタルランド)、テレビ放送業(TBS、日本テレビ)が各2社ずつランクインしました。
前回調査に続き公務員がトップ2を占め、人気の根強さがみられました。民間企業では、2020年4月より携帯キャリアに参入し話題となり、前回調査時で大幅にランクアップしていた「楽天」(前々回45位→前回8位→今回3位)が更にランクを上げてトップとなり、「グーグル(Google)」、「任天堂)」と続きました。前回からの順位変動としては、「森永乳業」(前回45位→今回9位)や「資生堂」(前回45位→今回12位)、「LINE」(前回45位→今回20位)のランクアップが目立つ結果となりました。(図表A)

一方で、「全日本空輸(ANA)」(前回7位→今回31位)、「東海旅客鉄道(JR東海)」(前回10位→今回31位)、「西日本旅客鉄道(JR西日本)」(前回20位→今回35位)がトップ 20 圏外にランクダウンしており、旅客減少の影響を受ける航空業界、鉄道業界は順位を下げる結果となりました。
官民別の就職先の志望割合としては、「国内民間企業」(前回 47.5%→今回 41.5%)への就職を志望する割合が低下し、調査以来最低水準となりました。(図表B)

 

(2)地方公務員人気の源泉は地元愛!

就職したい企業を選択した理由について、自由回答で尋ねたところ、1位の「地方公務員」、2位「国家公務員」共に、「安定している」が多数を占める中で、「地方公務員」においては「地元に貢献したい」、「地元で働けるから」など、地元への愛着が垣間見え、「国家公務員」では、「給料が良さそう」、「安定した収入」といった収入面に関する意見が多くみられました。3位「楽天」や、4位「グーグル(Google)」、「任天堂」の選択理由では「自身がサービスをよく利用するため」、「サービス・製品が好きだから」など自身が身近に利用しているサービスや製品を提供している会社を選択している傾向がうかがえます。(図表C)

 

(3)男性は趣味、女性は生活に身近な企業が人気!

就職先として望む企業を男女別に集計したところ、男性が望む就職先は、前回9位の「国家公務員」(同8.3%)が大きく順位を上げて第2回調査時以来1位となり、2位「地方公務員」(同8.0%)3位、「グーグル(Google)」、「トヨタ自動車」、「アップル(Apple)」(同6.3%)と続きました。このほか、女性では上位にランクインしていない「東日本旅客鉄道(JR東日本)」、「東海旅客鉄道(JR東海)」、「西日本旅客鉄道(JR西日本)」のJR各社が人気を維持し、「任天堂」、「バンダイ(BANDAI)」、「コナミ」、「スクウェア・エニックス(スクエニ)」などゲーム開発会社が高い人気を得ています。
また、女性が望む就職先のランキング1位は「地方公務員」(同7.3%)となり、次いで「森永乳業」(同6.0%)が2位、「国家公務員」、「資生堂」(同5.3%)が3位となりました。女性においては、「森永乳業」、「山崎製パン」、「明治」、「グリコ」、「タニタ」など食料品関連業界が高い人気となった一方で、前回まで女性からの人気が根強かった航空各社がランキング20位圏外となりました。長引く昨今の社会情勢による業績への影響がニュースでも度々報道されていることが大学1、2年生の目に止まり、人気に影響は及ぼしていることがうかがえます。(図表D)

 

 

(4)理系学生には製造業が人気!

就職先として望む企業を文理別に集計したところ、文系が望む就職先ランキング1位は、「地方公務員」(回答率10.1%)となり、次いで「国家公務員」(同6.4%)が2位、「楽天」(同5.7%)が3位となりました。前回までトップ10にランクインしていた「東海旅客鉄道(JR東海)」、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」の鉄道各社はいずれもランキング20位圏外となりました。
一方、理系が望む就職先ランキングは、「国家公務員」(回答率7.5%)が理系では初の1位となり、次いで2位が「トヨタ自動車」(同7.1%)、3位が「アップル(Apple)」(同6.1%)となりました。また、民間企業でトップ20にランクインした24社のうち製造業が17社と7割強を占めており、大学で学んでいる専門知識を活かして、開発や製造の現場で働きたいという志向がうかがえる結果となりました。(図表E)

 

(5)4人に1人は資格取得のために勉強!

大学1、2年生に対して、就職活動に備えて取り組んでいることを確認したところ、「授業の履修」(同43.7%)、「アルバイト」(同33.7%)、「特に何もしてない」(同31.3%)、「資格取得のための勉強」(同27.7%)の順となり、各項目で前回調査と概ね同様の回答率となっています。また、いずれの属性においても、「授業の履修」が1位となっていますが、1年生では「特に何もしていない」(回答率 34.3%)が2位となり、2年生(同28.3%)に比べ6ポイント高い結果となりました。一方で、2年生においては、「アルバイト」(回答率35.3%)、「資格取得のための勉強」(同30.0%)、「サークル活動」(同15.3%)など、具体的に活動している割合が1年生に比べて高く、就職に向けた準備が進んでいる様子がうかがえます。(図表F)


 

(6)大学1、2年生と就活生では就職したい企業の半数が重複

本調査を2021年3月に就活生を対象に実施した「第7回 就職したい企業・業種ランキング調査」と比較すると、両調査ともトップ2を公務員が占め、10社の重複がみられるなど、同様の企業を選択する様子がみられました。また、度重なる緊急事態宣言による旅客減少の影響を受けた「航空業」、「鉄道業」は、大学1、2年生、就活生共に概ねランクダウンしています。一方で、大学1、2年生は、「娯楽業」、「テレビ放送業」が2社ずつランクインし、就活生では「出版社」が2社ランクインするなど、志望する業界に違いもみられました。(図表G)


また、5年前の2016年8月に実施した「第2回、大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」と比較すると、トップ20における企業の重複は半分程度となりました。
第2回調査時の2016年はリオデジャネイロオリンピックが開催された年です。また、映画「君の名は」の大ヒットやポケモンGOのリリース、VRゲーム機が普及したVR元年でもあり、エンタメ業界で明るいニュースがみられました。これらの背景もあり、5年前の調査においては、ゲーム開発企業が4社ランクインしているほか、鉄道業、銀行業、医薬品製造業各2社ずつがランクインしていました。一方で、今回の調査では、インターネット付随サービス業が3社、電気機械器具製造業が3社ランクインしています。公務員がトップ2を占めるなど傾向が変わらない面もありますが、時代背景の変化に伴い、就職したいと思う企業の変化もみられました。(図表H)

 

総評

第7回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」では、3回連続で公務員が1、2位を維持しており、男女別、文理別のいずれの属性においても、公務員がトップとなりました。大学に入学したばかりで就職活動にはまだ縁遠い大学1、2年生にとっても公務員は「安定」の代名詞として引き続き人気がある様子が表れています。
民間企業では、「楽天」、「Google」など身近なインターネットサービスを提供する企業や、「任天堂」、「アップル(Apple)」といった、日常的に使われる電子端末の製造企業が上位にランクインしています。これらの企業を選択した理由として、当該企業の製品、サービスが好きだからと言った回答が多くみられ、「身近に感じる企業」と「就職したい企業」がリンクしていることがうかがえます。
5年前に実施した調査と比較すると、社会人や就活生に比べ世間の関心に疎い大学1、2年生においても、就職先に選定される上位企業は半分入れ替わっています。生活環境や流行の移り変わりに伴い、大学1、2年生にとって身近な企業が変容している様子もみられます。
また、2021年3月に就活生を対象に実施した調査と比較すると、いずれの調査においても、急激な事業環境変化による業績悪化が表面化している企業がランクダウンしており、就職活動の現実味が乏しい大学1、2年生おいても、現在の社会情勢が就業先選定に影響を及ぼしているといえます。しかしながら、就職活動に備えての活動状況は前回調査から変化がなく、就職内定率がリーマン・ショック以来10年ぶりに悪化した昨今においても、将来訪れる就職活動に備えた行動に変化はみられません。
長引く現下の社会情勢により、学生は就職活動での自己PRにつながる対外活動がしづらい状況にあり、このような環境下において学生には、大学入学時から社会に出ることをイメージし、周囲と差別化した自分だけの経験を積むことを求められているといえるでしょう。
一方で、企業は、優秀な学生を採用するために自社の認知度を高め、大学1、2年生のうちから自社への就職意欲を喚起するような取り組みを行い、他社に先んじて就職先の候補として挙げられる採用戦略が必須であると考えます。

 

※本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
 https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/

 

実施概要

・調査名称  : 第7回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査
・調査方法  : インターネット調査
・調査エリア : 全国
・調査機関  : 2021年9月30日(木)~10月6日(水)
・調査対象者 : 大学1年生および2年生の男女個人
・有効回収数 : 600サンプル

リスモン情報

リスモン調べとは

リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。
掲載サイトはこちら https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/

リスモンの概要(東京証券取引所スタンダード市場上場 証券コード:3768)

2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPクラウドサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業(定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」)やビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)、BPOサービス事業、海外事業(利墨(上海)商務信息咨詢有限公司)にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2023年9月末時点で13,851(内、与信管理サービス等7,315、ビジネスポータルサイト等3,096、教育事業等2,988、その他452)となっております。
ホームページ https://www.riskmonster.co.jp/

本件に関するお問合せ先

リスクモンスター株式会社 カスタマーセンター 広報担当
〒103-0027 東京都中央区日本橋2-16-5 RMGビル
TEL:03-6214-0354 e-mail:press@riskmonster.co.jp

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