審査部門の予算策定術(6)~与信管理に必須な予算項目とは(1)~

  1. TOP
  2. 与信管理コラム・メールマガジン
  3. 審査部門の予算策定術(6)~与信管理に必須な予算項目とは(1)~

審査部門の予算策定術(6)~与信管理に必須な予算項目とは(1)~

 リスクモンスター株式会社 メルマガ事務局

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  ◆◆関連部署等にもご回覧頂き、基礎知識の習得にお役立て下さい。◆◆

   ◇◇バックナンバーは、画面右の「メルマガ」からご覧頂けます。◇◇

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

審査部門の予算策定術(6)~与信管理に必須な予算項目とは(1)~

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 会社経営において、投資はできるだけ効果を考えて行い、経費は最小限に

抑えることが重要課題です。審査部門においてもこれは同様です。

 どれだけのコストをかけるのか、経営上の決定事項ですが、少しでも審査部門の

考えや、ビジネスの成長につなげるために審査部としてやるべきことを経営者側に

明確に伝えることで、その意思決定に関与または影響を与える道を探るべきです。

コスト削減するだけがよいことではないのは自明です。

 1月~3月にかけて自社の与信リスクの現状を示しながら、審査部門として

機能を果たすために必要な予算をどう獲得するか、あるいはどう使っていくかを

一緒に考えたいと思います。今回は、与信管理予算策定において重要な予算項目に

ついて詳しく見ていきます。

4.審査部門の予算項目とは

 企業審査に必要と思われる費用項目を列記します。企業によっては、間接部門が

入居する事務所運営のための光熱費、家賃、減価償却費等の一般管理費を、人数

割りして当該部門に割り振り予算化することもありますが、ここでは与信管理に

関連する項目に絞って記載します。

 これらの合計が、現状の与信リスクの金額に照らして妥当かどうかを確認します。

焦付きによる損失発生を防止するにはこれだけのコストが必要ですと計画を示した

うえで説明できれば予算獲得もこれまでよりスムーズに進められるでしょう。

 予算策定に必須な項目としては大分すると以下の6つがあります。

(1)情報収集費

(2)担保取得・保証関連費

(3)人件費関連

(4)スキルアップにつなげる費用

(5)弁護士・司法書士費用等

(6)交際費、会議費

 今回は(1)情報収集費についてご説明します。

(1)情報検索費

① 企業情報

 管理対象から外す少額与信を除き、取引先については年に1回は格付・企業情報を

取得したいところです。また集中管理先や海外取引先は、信用調書などより深い情報

を取得する必要があります。したがって、新規で発生する取引先も見込んで、

・取引先数×企業情報(1,600円)

・集中管理先×信用調書(20,000円)

を確保するようにしましょう。

② その他情報

 反社・不祥事情報チェックのための過去の新聞記事データベース検索費用、

商業登記・不動産登記の取得費用も場合によっては必要となります。利用が

見込まれる分は計上します。

【Newsモンスター】

 約140の新聞・雑誌のバックナンバー記事を最長25年分検索・閲覧でき、膨大な情報源

から必要なデータをスピーディーに探し出せます。地方紙、業界紙などに掲載される小規模

の不祥事や事故まで漏れなく検索することができます。

詳細はこちら

【登記情報取得サービス】

 与信判断の材料として、検索企業の存在の有無や所在地、設立年月日、資本金、営業種目、

代表者・役員など、企業プロフィール情報をPDFで即ダウンロードしていただけます。

 法人登記情報の新規取得費用は1件336円(税込み)です。法務局(財)民事法務協会の

運営する登記情報提供サービスよりも1円/件お安く入手可能です。

詳細はこちら

【e-与信ナビ】

 取引可否を判断していただけるようRM格付、いくらまで与信可能か示すRM与信限度額や、

目標利益率などの与信判断に必要な指標をご提示します。また同時に業績や仕入先・販売先

などの基本情報に加え、過去の企業情報も時系列で表示するなど企業分析に必要な情報を豊富

にご提供し、貴社の与信管理における意思決定を的確にナビゲートします。

15期分以上の企業情報を確認できるのはリスクモンスターだけ!

詳細はこちら

【リスモン国内調書サービス・よくばりPDF】

 国内信用調書の提携先は4社。それぞれ調査会社に特長があり、取引先の業界や調査ニーズに

合わせて会社を選択することができます。

 調査を急ぐ場合は速度料費用が発生し、通常の新規調査は3週間から1ヶ月、「超々特急」では

2週間程度の日数を要します。また、調査にかかる費用はチケット制などではなく調査ごとに請求

が発生する為、コスト管理が明瞭です。

 「よくばりPDF」はリスクモンスター企業データ詳細内各項目(決算データ、銀行、大株主、

役員、代表者他)の時系列変遷や関連する企業(スパイラル検索)、業界動向、四季報コメント、

人事異動情報、機構改革情報などを一つにまとめたリスクモンスター独自のPDFファイルです。

詳細はこちら

【リスモン海外企業調査】

 リスモン海外信用調書の提携先は3社。対象国や調査速度、翻訳の要・不要などで費用の

差があります。リスモンでは特に中国調書に関しては現地の調査会社と提携しており和文の

レポートを安価でご提供いたします。国内調査同様、調査にかかる費用はチケット制などではなく調査ごと

に請求が発生する為、コスト管理が明瞭です。

詳細はこちら

page top